阿弗利加で見かけた動物たち生き物ばんざい!?てなかんじのやつらです。1.ライオンのハネムーン(交尾) ライオンのハネムーンは、なかなかお目にかかれません。ですが僕はたくさん見ました。タンザニア人の友人の話だと、彼らは飲まず食わずで約20日間、そして約30分おきに交尾するんだそうです。 本当かよ??と半信半疑だったので、約30分間観察することに。 マジで始めちゃったよ。まだ半信半疑だったので、もう30分間観察。 マジでまた始めちゃったよ。ちょっとびっくり。 これ、20日も続けるの?? 2.カメレオン アフリカでは、よく庭にこいつらいます。日本でもカナヘビとか庭でちょろちょろしてるのとおんなじ感覚です。 でもアフリカ人はなぜかカメレオンを異様に怖がります。いい年こいたおっさんもこいつを見ると走って逃げる。なんで? 毒持ってると思われてるんです。ちょっとせつない。 スワヒリ語で『キニョンガ』。可愛いやつです。 3.ハイエナ ぅん? ってな感じで昼寝してたところを激写され、こっちを見つめるハイエナ君。 ハイエナってなんかあまりいいイメージもたれてないけど、結構可愛いやつなんです。 時々、タンザニアの村行くと番犬代わりに飼ってるやつもいました。 ふんふんっ。って匂いかいで尻尾振って近づいてくる姿はまさにいぬっころ。でもねっ体はめっちゃでかいよ。頭もでかい。 こいつらやる気出したら、食われてますよ、人間なんか。 4.サイ サイは世界でもかなりの希少動物。もちろんワシントン条約サイテスでも、パンダに並ぶトップクラスのVIPだ。 そんな彼らのお住まいがタンザニアのンゴロンゴロナショナルパークにある。 そこは、世界で2番目のカルデラだそうだ。一番はどこかって? それはなんと阿蘇山なんだそうだ。 その世界で2番目のカルデラに、彼らは当時12頭だけ細々と暮らしていた。それでも、かなり数が多いそうだ。 何でこんなに数が減っちゃったか。それは漢方薬の材料にされたり、サーベルの鞘にされたりするその角を狙われるそうです。 なんとも哀れだ。 VIPのパンダはちやほやされているのに対して、彼らは今も密猟者にびくびくしながら暮らしてる。 本当に少ない動物、サイ。 近い将来には、たくさん増えてくれるといいのに。 5.フラミンゴ ビクトリア湖の朝焼け 100万羽のフラミンゴが 一斉に飛び発つ時 暗くなる空や キリマンジャロの白い雪 草原の象のシルエット 何より僕の患者たちの 瞳の美しさ おなじみのさだまさしの歌詞の一部なんだけれども。 さだまさしの歌詞の一部では、ビクトリア湖にフラミンゴがいることになっているけれども。 たぶんね、広いビクトリア湖、さがしゃぁたぶんどっかにそういうところもあるよ。 聞いた話じゃ、どうやらウガンダ方面にはそういうところがあるって聞いたな。 でもね、おれが住んでいたところにフラミンゴなんていなかったのだ。 フラミンゴの代わりにいたのは、死神の鳥。 フラミンゴはね、セレンゲティーの彼方のマニャラ湖や、ンゴロンゴロの湖に行くとそりゃぁたくさん見ることができたよ。 そういえば、ニャサ湖(マラウィ湖)でもフラミンゴが飛んでいるのを見たっけかな。 ↑ 写真は、ンゴロンゴロ火口の湖のフラミンゴ。遠くから見ると確かにピンク色で綺麗だ。 でもね、このフラミンゴ、餌はなにやら湖の小さな水草や、虫を食べていて。 しかも、顔立ちを間近で見ると、結構グロテスクだという事実はあまり知られていない。 フラミンゴは遠くで見るから綺麗なのだ。 決して近くで見ちゃいけない。 6.象魚 アフリカ最大の面積を持つビクトリア湖。 ナイル川の源流とも言われるこの湖の辺で暮らしていた俺は。 それはそれはよく釣りに行きました。 大抵釣れる魚は、ティラピアと呼ばれる日本では『チカダイ』なんて呼ばれちゃっている熱帯魚。 ビクトリア湖は、正直あまり綺麗じゃない湖なので。 ホテイアオイ(ウォーターヒアシンス)がたくさんぷかぷか浮いているんだけれども。 その根っこをね、針先に結び付けて、ぽちゃっってな感じでやっていると、それはそれはもう入れ食い状態なのだ(笑) とは言っても、俺は穴場を知っていたからね。 それで、沖まで出ると大魚、ナイルパーチが連れる。 これは最大2メートルは越すやつで。 元々ビクトリア湖には生息していなかったんだけれども。 食料政策という事で、過去に移入したのがどっと増えてしまったらしい。 こいつら湖の生態系をぶち壊しまくっていて。 日本で言うところのブラックバスと同じ悪党なんだ。 日本の皆さんも、このナイルパーチ実は食べてますよ。 ファーストフードなんかのフィッシュナゲット。 実はこいつらだったりして(笑) 英国でおなじみのフィッシュ&チップスの正体も実はこいつらだったりしちゃうのだ。 残念ながら、ナイルパーチは釣った事がなかったけれど。 日本に帰ってきて、熱帯魚やさんに行ったらさ、この赤ちゃんが1万円で売られていたのには驚いたよ。 向こうじゃキロいくらで売っているというのにさ。 そのほかに、稀につれたのがデンキナマズ。 まぁ電気とつくけど、普通のなまずだ。 そして、めったにかからなかったんだけど、奇妙な魚を釣り上げた事があった。 それがこれ。 最初何かさっぱりわからなかったんだけれども。 実はこいつ、エレファントノーズフィッシュって言う日本の熱帯魚マニアの間じゃ、かなり人気のあるサカナなのだ。 実は何を書くそう、俺もマニアだったからわかったのだ。 本物のエレファントノーズフィッシュは、そのあごが象の鼻のように長く伸びていて。 それで、水底をつんつんして、餌を探しているのだそうだ。 ところが写真のやつは、鼻がないですよね。 そう、こういう種類もいるそうだ。 このエレファントノーズフィッシュは多くの種類がいて。 中には頭の形がいるかに似ているのもいるので、『ドルフィンフィッシュ』なんて呼ばれているものも存在する。 きっとこいつがそれに入るのかもしれないんだけれども。 そして、まだまだ未分類の新種もたくさんいるので。 ひょっとしたら、こいつは新種だったのかもしれない。 え?それでその後どうしたかって? 捨てちゃったよ、だってちっこくて食うとこなかったもん(笑) 7.人造生物 現在、人間に飼育されているいわゆる『家畜』に分類される動物は、ほぼ全てが野生のオリジナルから、飼育しやすいように改良されてきた、動物なんだけれども。 例えば、わかりやすいところで言えば、ブタちゃんの起源がイノシシであるように。 そういったものとは少しベクトルが違う方向で作成された『家畜』ってのもいるんだ。 例えば、ラバという動物。 これは♀の馬と♂のロバを掛け合わせて作出された、一代雑種と呼ばれる動物だ。 一代雑種とは、基本的に子孫を残せない雑種の事。 基本的に馬とロバではその遺伝子数が異なるため、継続しての繁殖はできないんだ。 ラバは、馬の頑強さとロバの耐久力と言う長所を受け継いだ、それは優れた家畜なのだ。 ここで重要なのは、『♀の馬と♂のロバを掛け合わせ』と言う事。 この逆のパターンは、『ケッティ』と呼ばれ、家畜としては優れていないんだ。 ケッティは、母体の小さなロバから、馬の大きさを引き継いだ子を出産するため、難産の確率が大きくなり。 さらに虚弱体質のものが多く、家畜としては適していないんだ。 さて、アフリカ在住中。 俺が初めてお目にかかった、使役動物がいた。 『セブロース』と言う。 これは、♂のシマウマと雌の馬を掛け合わせて作出されたもので。 やはり、馬の頑強さ、パワーと、シマウマの耐久力、伝染病への抵抗力を併せ持った、アフリカと言う土地柄には最も適した家畜なのだ。 ↑ ゼブロース。薄い縞模様があるだけで、馬とほとんど変わらない。 あまり知られていないことだけど、シマウマはかなり凶暴で、家畜化には向いていないんだ。 と言う事で、作出された一代雑種なんだけれども。 実はこの一代雑種、絶滅の方向へ向かっている。 親馬であるシマウマが保護動物となってしまったため、野生から入手できなくなってしまい、ゼブロース自体の作出がストップしてしまっているのだ。 ゼブロースの現存固体は若い者でも10歳以上。 人間に作られた動物であり、子孫を残す事ができないこの動物は、いずれこの世から消えてしまうかもしれません。 それが良い事なのか、悪い事なのか。 古来から、人間という一種の動物のみで生きてきたわけじゃないと言う事を深く考えれば。 答えが出ないかもしれません。 ジャンル別一覧
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